人類は衰退しました 3 田中ロミオ
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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妖精さんが、里から消える……!?
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の”調停官”のお仕事。……閑職ですが。そんな絶賛衰退中の人類のすべての記録を目指した、ヒト・モニュメント計画の影響で通電することとなったクスノキの里では、”夏の電気まつり”が開催されることに。一方、妖精さんは里帰り。……!? 妖精さんがいなくなる!? 微妙なお別れののち、わたしたちは都市遺跡の調査に向かったのですが……。エネルギーの補給は計画的に!
初っ端からまた主人公生命の危機です。
ほんわかゆるゆるまったりしていて基本的にギャグなのに、主人公は廃墟で迷子になり脱水症状で極限状態。シビアだなー。
ふざけた存在であるところの妖精さんですが、妖精さんファンタジーの効果が無いと水源の無い暗闇で2、3日行軍すると人は死ぬのだということがよく分かりました。
妖精さん密度が薄いと危険です。現実が現実のまま降りかかるサバイバル。でも妖精さんがいれば謎のロボットが助けてくれたり謎のスライムに襲われたりできるわけです。
まあ妖精さんがいたらいたで頭から薄力粉が出て存在が消滅しかかるわけだが。
人類が衰退した理由もちょっとだけ語られます。
SF好きな人なら大抵知ってるあの人達も登場。