キノの旅(12)the Beautiful World 時雨沢恵一
キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
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「あなたが泣いたり
あなたが怒ったり
あなたが憤ったり
あなたが憎んだり
あなたが叫んだり
あなたが苦しんだり
あなたが悲しんだり
あなたが絶望したり
あなたが決意したりすることは―――
あなたが正しいことの証明にはならない。
―Everybody Has the Right to Make Mistakes.―」
一つの話に「キノサイド」「シズサイド」「師匠サイド」の3点で見せる話が多くなってきたかな、という印象な12巻。
今回、キノ、人殺さなかったね。
- 「山賊達の話」
なんぞこのキノはーー!?
これならキノが女の子ってすぐ分かるわ。
これが大胆予想的中か…。
師匠怖www。
- 「パクリの国」
コートも名前もパクってきたものなのにね。
キノはどんな気持ちで「キノ。キノです」と言ったんだろう。
- 「願い」
「ねぇキノ、死なないでね。」
なに死亡フラグ立ててますかー!この二輪車は!!
「死なないでね」といえば、人の痛みが分かる国「あの人は最後にボクを見て、『死なないでね』って思ってくれたような気がするよ」を連想します。
- 「幸せの中で・ab」-Birth-
bの文体からしてどう考えても幸せな話じゃないと思ったら、案の定aで。
十月十日頑張るんだ。クローン技術はないの?この国は。つーかお産って死ぬから結構リスキーだよ。
- 「正義の国」-idiots-
「もうやってられっか!」とか誰も言わなかったのか言えなかったのか。
これは正義か?と思ったけど、1方向から見たらたしかに正義…正しいことをしていたのか。だいぶん間違ってるけど。
- 「悪魔が来た国」-Take of the Devil.-
最後のオチの解釈によって話が変わる。
- 「求める国」-Common Sense-
よくある話。
- 「日時計の国」-Counter Strike-
エルメスが未来から来たロボットだとか言っても今なら信じる。そんぐらい最近のエルメスの博識っぷりは異常。
この世界、球状だったのね。
第一宇宙速度に達し…自重。
- 「努力をする国」-Passage 2-
武器弾薬が平和利用?されててよかったよかった。
火薬が勿体無い。
んで副題が「Passage 2」てことは「Passage」がどこかに?と思ったらあった。11巻道の話だ。こっちは人類滅亡を目指して温暖化する話。
- 「続・寄付の国」-How's Tricks?-
カバー裏になんか書いてあるのはすぐ気付いたんだけど、あとがきだと思って後回しにしてたのよね。だから「続・」?「続・」ってなんよ?と思って読んでた。
大人の国って滅びてたの?それともクチからでまかせ?
- 「手紙の話」-the Weak Link-
うーん、でも、当たり前の話なんだよね。
平仮名しか喋らないティーがよつばとのよつばに見えてきた。
- 「賭の話」-Which is Which.-
最初っからオチが見えてたから読み飛ばしてたけど、そういう話だから飛ばしてOKだと思う。あの長さはむしろ飛ばせというメッセージかと。
- 「徳を積む国」-Serious Killer-
このシステムだったら、皆徳を積みまくると思うんだ、保険として。悪人なら余計に。
で、結果としていい国に…なるかどうかは分からないけど。
罪と相殺以外で徳ポイントの活用方法があればいいのに。何ポイント毎に何かをプレゼントとか。
- 「雲の前で」-Eye-opener-
雲の中でab、覚えていますよ。覚えていたことに我ながら吃驚だったんだけど。
で、この善良?なドジッ子奴隷ちゃんとクチが悪いモトラドは今後出てくるのかな?
キャラが立ってるから出てきそう…な気もしなくもないけど、今のトコ誰とも接点が無いよな。
- あとがき
普通でした。
………他の人と比べると、あんまり普通じゃないかも。