キノの旅(11) the Beautiful World 時雨沢恵一
キノの旅〈11〉the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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ネタバレします。
「とても見つけやすいあとがき」より「とても見つけにくいあとがき」を見つけた方が先でした。私は、あとがきを探そうという気はもうあまりないみたい。あとがき無しでも気付かないかも。だからもうそんなにあとがき頑張っちゃわなくていいです。学園でなければいいです。
黒星さんのあとがき、やっぱり2000年のキノが一番可愛いです。ていうか別人みたいですね。目と輪郭がちょっと違うだけでかなり変わる。来年は萌えキャラに?性別不明なのがキノのいいところなのに最近は明らかに女の子です。ふくらんできてます。まったくけしからん。
今回、毎度恒例のプロローグとエピローグで分かれてる話・「カメラの国・ab」がすごいほのぼのしてて逆に吃驚しました。
- 「つながっている国」
すいません、マジでオチの意味が分かりません。
①めちゃめちゃ性能のいい電子頭脳が受け答えしている
②この国の中に実は暇人たちがまだ結構残っている
③この国の外にもネットが繋がっていて、元国民達が相手してくれてる
④キノがしたように、旅人が相手してくれてる
⑤ジサクジエン
とりあえずこれぐらいしか思いつかないんだけど、でも④は無いと思うし。
「男は4年前からだと思っていたけど、実は6年前からやり取りができていた」というのがキーらしいんだけど…あー分かんない。読解力が足りません。
- 「アジン(略)の国」
タイトルから、いきなり何が起こったかと思いました。ハートフルオチです。こうきたか。師匠エピソードにする意味は無かったと思うけど。一発で覚えたんですかね、師匠…。女性リーダーっての殺したの師匠なんでしょ。
あと、「ミライ・ツー」がどこにあるかは流石に探す気力がありません。
- 「学校の国」
テロリストと師匠と将軍はどういう繋がりがあってこういうことに?
…………………今日の夕飯、何かな…?
- 「道の話」
この巻の中で一番感心した話です。
「道を作る理由は?」「全ての人間を滅亡させることさ」
一瞬、何言ってんだと思いました。この人たちも、いままでよく出てきたように、とんちんかんな理由で馬鹿なことしてる人なんだなと思いました。
でも、説明が「豊かにする」まできた時、ああ!この世界と同じか!と気付いて、感心しました。
間違ってないじゃん、方法。だって、今私達のいる世界が実現してるんだから。
でもそれは私達だから納得できる話であって、この人ら、よくそれに気付いたなあと。エルメスはちょっと言いすぎだけどね。
認識が逆転する話は好き。
- 「戦う人達の話」
ちょっと長い話です。でもいつもどおりな話。長い話ってわりとハッピーエンドが多いような気がする。長く長く読んでて最後、胸が悪くなるオチだったら嫌だもんね。…………ああでもこの話をハッピーエンドと感じる人はあんまりいないかも?殆ど死んでるし。