四季 冬 森博嗣

四季 冬 (講談社文庫)

四季 冬 (講談社文庫)


天才科学者真賀田四季の孤独。両親殺害、妃真加島の事件、失踪、そしてその後の軌跡。彼女から見れば、止まっているに等しい人間の時間。誰にも理解されることなく、誰の理解を求めることもなく生きてきた、超絶した孤高の存在。彼女の心の奥底に潜んでいたものは何か…?「四季」4部作ついに完結。

四季の冬。正直なところワケが分かりません。時系列とか。でも気にしないでいいんでしょうね。四季の思考と孤独を知る、それだけの話なんでしょう。親を殺して、愛する人を殺して、娘の手を落として、それでも生きてさえいればよいと思う、ようやく大人になった四季の孤独。最後の章が美しいです。
脱線しますが、ネウロで春川教授が人間を作ろうとして「とてもじゃないけど出来ない」って結論に達したんだけど、そこに四季がいたらなあって思いました。

「人間はお好きですか?」
「ええ」

「綺麗だから」

さあ、次はようやく「有限と微小のパン」だ!(長い道のりだった。でも順番が間違ってる気がする)微笑のパンの分厚さにちょっとたじろぎつつ。


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