失はれる物語 乙一
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/06/24
- メディア: 文庫
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事故で全身不随となり、触覚以外の感覚を失った私。ピアニストである妻は私の腕を鍵盤代わりに「演奏」を続ける。家族のため、絶望の果てに私が下した選択とは? 珠玉6作品に加え「ボクの賢いパンツくん」を初収録。
「Calling You」「傷」「しあわせは子猫のかたち」「失はれる物語」「手を握る泥棒の物語」は既に読んだので、その他のレビュー。なんだよ、3話しかないじゃない。
- ボクの賢いパンツくん
パンツが喋る。それだけの話。やけに短いなあと出典を見たら、ああ、あのネガティブキャンペーンのか!なんか覚えてる。たしか3種類あったよね。この中だったら乙一のが欲しいなあと思った記憶がある。
- マリアの指
自殺したと思われていた女子大生が他殺ではないかと主人公が調べる話。トリック自体は簡単。作中の主人公のように論理的に解いていけば犯人は分かる。だから冒頭の「犯人が分かりました」って言うところがミソだと思う。(でも私は「主人公はすっかり他殺だと思って犯人まで特定するも、本当の本当は自殺でした」オチ、又は「主人公が犯人」オチだと思ってたけど)マリアの指が超自然的な力を発揮して犯人を捜す…というわけではありません。
- ウソカノ
書き下ろしらしい。白い、これは白いですね。妄想は妄想なりに助けになったりするんだよね。