死にぞこないの青 乙一

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)


飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。先生は、他の誰かが宿題を忘れてきたり授業中騒いでいても、全部マサオのせいにするようになった。クラスメイトまでもがマサオいじめに興じるある日、彼の前に「死にぞこない」の男の子が現われた。書き下ろし長編小説。

冒頭から8割ぐらいまではかなりダークな…というか胸が悪くなるような展開です。イジメ描写上手いなあ、実話みたい。ていうか本当にありそうだもんなあ、このレベルのイジメって。
主人公にだけ見える肌の青い男の子が現れるんですが、彼が何をするでもなく、結局それは主人公の幻覚でしかなく、主人公は自分の力で戦っていくのです。
黒い黒い。