イヴは夜明けに微笑んで 細音啓


誰かのもとへ還りたい−−切ない願いが紡ぐ、詠うファンタジー
物体の名前を詠うことで呼び寄せる召喚術・名詠式。その専門学校に通うクルーエルは、異端の夜色名詠を専門にしている転校生・ネイトに興味を抱いていた。同じ頃、学校に伝説の名詠士・カインツが現れて−−!?

続けて竹岡姉妹の本の御紹介〜。友達に借りて読みました。美穂さんがイラスト。私はどっちかというと葉月さんファンだけど。
名詠式という魔法っぽい術があって、それを習う学校でのお話。名詠式には赤青黄緑白があって云々〜とか、細かい設定があるところがとってもライトノベル的というか、悪い言い方をすると厨房設定というか、これが悪いわけではないですよ(というか自分でもこういうかんじの話はよく作るので、これを非難すると自分批判になっちゃうわけで)、こういう細かく設定された話と、細かい設定はなるべく決めない話(最近読んだ本なら「ミミズクと夜の王」、思いつくとこで漫画だと「グルグル」とか)があって、どっちが良いかは人の好みですよね。
で、この小説ですが、これだけでは良いとも悪いともなんとも。シリーズ物みたいなんで何冊か出てから評価ができそうですね。次回を読むかどうかは分かりませんが。
感想としては全てのカラーイラストに名詠式の呪文であるところのアルファベット(仏語だか独語だかオリジナル造語だか分かりませんが)が入っててですね、イラストに文字を入れると映えるなあと、つくづく思いました。イラスト化するにはこの話はとても良い題材ですね。
なんか褒めてないね。