ＺＯＯ２ 乙一

ZOO 2 (集英社文庫)

目がさめたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇…「血液を探せ！」。ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か…「落ちる飛行機の中で」など。驚天動地、粒ぞろいの６編。

ＺＯＯの文庫版。でもＺＯＯ１は買ってません。何故かというと、ＺＯＯの映画を見たから。
私はハナシってやつは最初の一回しか読めない（見れない）もんだと思っています。２回目、３回目読むと１回目には気付かなかったことが…とか言うけれど（そしてそれはその通りだが）、やっぱり初読の一回きりなんだよね。本ってのはさ。それはドラマでもなんでもそうだけど。
うまく説明できてない気がするが、まあそんなわけで「初めの１回」を映画に使ってしまったＺＯＯ１は、もう読めないんですよ。勿論読んだらおもしろいんだろうけど、でもそれは「初めの１回」じゃないものね。ああ、やっぱ先に活字を読んどくべきだったなあ。
てわけで映画になってないＺＯＯ２のレビュー。

• 血液を探せ！

ちょっとユーモアに展開します。乙一さんはこういうとこあるよね。Ｆ先生のポケットのアレとかさ。最後のオチは好きです。

• 冷たい森の白い家

ホラーになるのかな、コレ。なんかキノの旅っぽいなあとか思ったよ、世界観が…かな。

• Ｃｌｏｓｅｔ

ちょっとこれは本当に意味が分からなかったんだけど、誰か解説してほしい。

• 神の言葉

どこにオトすのかと思っていたけどこうきたかあー。

• 落ちる飛行機の中で

ＺＯＯ２の中では一番好きかもしれない。ああいうオチは大好き。

• むかし夕日の公園で

短いです。だから乙一ってどんなの？と思ってる人がいたらパラパラとこれだけ立ち読みしてみてもいいかも。