名探偵はもういない 霧舎巧

名探偵はもういない (講談社ノベルス)

名探偵はもういない (講談社ノベルス)


もうすぐ小学4年生の敬二少年は義兄の木岬研吾と共にドライブ旅行に出かけるが、雪崩に道路をふさがれ近くのペンションに泊まることに。その雪の山荘で起きる連続怪死事件の謎を「名探偵」が解き明かす、本格推理の決定版。真相への手がかりはすべて提示される「読者への挑戦状」付き。あなたは犯人に到達できる?

まず捲ってすぐ、登場人物欄には、「登場人物は、事情があって書けません」そして目次には、「あとがきは先に読んでもいいけど『読者への挑戦』は読まないでください」というわけで気になって買いました。「読者への挑戦状」つきミステリー。ちなみに同著者の「あかずの扉」シリーズは読んでません。「私立霧舎学園ミステリ白書」は読んだけど。
霧舎巧さんは論理・手がかりを明確にした本格ミステリを書く人で、その点は私も好きです。(逆に言うとそれ以外の部分はちょっと…な人だけど)
挑戦状を見てはいけないなんてー、それは一体どんな挑戦状がー、とわくわくしながら読み進めました。結果、………この挑戦状を伏せる意味は……?登場人物を伏せる意味は、まあ分からんでもない、かな。(アレとか)伏せなくても別にいいと思うけどね。むしろ霧舎さんのことだからもっとびっくりな仕掛けがあるんじゃなかろうかと、本のカバーまで剥がしてじっくり装丁をチェックしたけど何も無し。
まあつまり普通のミステリでした。で、偉そうなこと言って、挑戦状の謎は解けませんでした!負けた!たいがい負けるんですけどね、ハハ。結論に多少不満はあるけどね、ハハハ。動機が理解不能ですよ。あと、予告状を出した意味とかさ…言ってた気もするけど。
まあいいや。皆さんも挑戦してみてください。
続編『名探偵はどこにいる』があるみたいですが…まあ、気がむいたら、てことで。