冷たい密室と博士たち 森博嗣

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)


同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が導きだした真実は何を意味するのか。

というわけで早速S&M第2弾。ちょっとネタバレします。
犯人が屋上から飛び降りるまで、「犯人はあの人に違いない!」と確信してた人と違ったので軽くショック。理系ミステリの解き方を犀川センセに教えてもらったかんじがする。今後もこういう論理展開してけばいいのだろうか?西之園君が研究室に侵入したり、犯人が屋上から飛び降りる前のところとかが、とってつけたようなアクションシーンだなあと思った。まあ、そこが無いとアクションがまったくなくなってしまうけども。
えーと、次回は「笑わない数学者」。まだまだ先は長い。