ネコソギラジカル(中)<赤き征裁VS.橙なる種> 西尾維新

ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫)

ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫)

けれど――もうおしまいだ。
戯言シリーズ」最終章!



なんだかんだ言いながらも始まってしまえば我慢できるし、四の五の言っても終わってしまえば耐えられる。しかし人間は中途半端な中庸だけは我慢することができないし、勿論耐えることもできなくて、それなのに人生ときたら最初から最後まで永遠に続く中だるみみたいなものだから、これはもうまったくもってやってられないと言うべきだ。ひとたび口にしたことは、それがどんな荒唐無稽な世迷事であったとしてもひとつ残らず実行してきた誠実な正直者、つまりこのぼくは、10月、数々の人死にを経験する。奪われたものを取り戻すような勢いで、せき止められたものを吐き出すような勢いで、死んで、死んで、みんな死ぬ。それは懐かしい光景であり、愚かしい光景であり、見慣れた風景であり、見飽きた風景だった。結局、終わりとはなんだったのか。結局、始まりとはなんだったのか。戯言遣いはその程度のことにさえ思い至らず、しかしどうしようもない戦いだけはどうしようもなく続き、そして中断などありうるはずもなく――戯言シリーズ第6弾

可愛いね、文庫真心。そういえば最初は(特に登場する前は)真心のこと男だと思ってたもんなあ、今は9対1でほぼ女の子みたいな気がしてるね。
そんなわけで衝撃のネコ中巻。最初でドカンと盛り上げて、最後もスカっと盛り上がる。裏表紙は見ちゃダメ仕様(ノベルスは)。
死んだり死んだりもふもふしたり死んだり死んだりします。
人がたくさん死ぬ10月、はたして何人生き残れるか。


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