刀語 第十二話 炎刀・銃(エントウ・ジュウ) 西尾維新

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)


西尾維新×竹が放つ、待ってました!の時代活劇絵巻!
拳銃 vs 無刀
「あんたがいなきゃ、おれなんて――すぐに死んでたよ。すぐに折れて曲がって――錆びて、終わってたよ」
虚刀流・鑢七花と奇策士・とがめによる伝説の完成形変体刀蒐集の旅は、否定姫の腹心・左右田右衛門左衛門の所有する最後の1本――炎刀『銃』を前に、最期にして最悪の試練を迎えていた――。容赦なく、迷いのない“弾丸”に貫かれたとがめを、七花は果たして救うことができるのか――!?西尾維新と竹が描く、時代活劇絵巻。とある歴史の物語――これにて終幕!刀語、第12話の対戦相手は、否定姫腹心にして元忍者、左右田右衛門左衛門!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第12弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!

月刊西尾維新もついに最終巻。
12ヶ月リアルタイムでつきあってきただけのものは得られたと思います。
ちょっとお財布は痛いけども。


以下バレます。
11巻の最後であんなことになったとがめさんがこんなことになったところから始まりました。
奇策士とはなんぞやということがようやく分かったような気がします。
それは……大変だったね、とがめさん。
それでも幸せでよかったというか、もうちょっとやりようは無かったのかとか…もにょもにょ。
そんで、
七花が今までで一番カッコよかった!困ったことに。
というか初めてカッコイイと思った!困ったことに。
弔い合戦なんてカッコワルイことしてんのに、カッコイイんだ。困ったことに。
十二単を二重に重ねたような豪華絢爛な衣装を羽織った七花カッコイイ!
きっと袖が足らなくてつんつるてんなんだぜ!(挿絵じゃちゃんと袖足りてたけど)
挿絵の、アップの七花が!あああ!
十一人衆が明らかにかませ犬。だがそれがいい。ちゃんと挿絵もあるしね。
誠刀・銓を押し付けられた子が不憫すぎる。まあ、全員不憫だけども。
十一人衆バトルはお約束というか儀式みたいなものだけど、重要なのはそれを面倒だ面倒だって言ってばっさばっさ斬ってく七花につのる不安で。
大丈夫かよ七花と。
最後の天守閣まで行った七花が、ああこれはもう死ぬね。死んでしまうね。てかんじで。
血まみれ七花が脳内で美化されまくってどうしようかと。
ギャグでしかなかった「ちぇりお」がそこで生きてくるのか。いきあたりばったりでうまくいっちゃった感はあるけど、うまくいってた。
エピローグに関しては、まあべつにそれもアリかなと。
目立つ逃亡者だな。


右衛門左衛門の趣味が屋根裏の掃除てwww。
七花の七花八裂(改)コマンドが忙しすぎるwwwww。
とがめのコマンド!ちぇりおしかない!ていうかちぇりおにそんなに種類が!
否定姫のコマンド!3重否定は照れてんのかよ!とがめと同じ趣味かよ。仲いいな。
最後なんだからカラーしおりを4枚付けるくらいのことはやってほしいよな(我侭)。


というわけで、刀語、完結です。
4月の錆白兵、7月の鑢七実、12月がとてもおもしろかったので、充分満足です。
あとまにわにのかませっぷりとか、ちぇりおの行く末とかがおもしろかったな。
あと、いちゃらぶとか。
文字がでかいとか金額が高いとか高いとか高いとか高いとか…不満は無いことも、ないことも、なかったけども。
四季崎とか否定姫がなにをしたかったのか、実はよく分からなかったけど。
まにわにに関しては「真庭語」とかいうので補完されるようだけど。(そんなことしなくていいと思わなくも、なくも略)
12ヶ月連続刊行なんてのが本当にできてしまうものなんだな。
ちゃんと最終巻に盛り上がって終わってるのが、流石西尾さんは秀才だね。
友人に12月から逆順に貸してみたい。
七花ととがめの歴史語。おしまい、おしまい。


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