平面いぬ。 乙一

平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。 (集英社文庫)


「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」など、天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。

読んだのはもう1年以上前になるんですけど、これから乙一強化月間に入るんで、レビューしておきます。
さて、私の初めての乙一の本がこれになります。初めての乙一作品…というわけではなかったと思う。ファウストとか漫画とかいろいろ読んでるからね。
何故最初にこの本なのか…きっとタイトルに惹かれたんでしょうなあ。あと「はじめ」が読みたかったってのもあるかと。でも「はじめ」の漫画ってたしか全三話で(二話だっけ?)、そのうちの1話しか見たことないけど。単行本にならんのかなあ。

  • 石ノ目

ホラーでちょっぴりファンタジーでミステリで、最後にはせつなくなる。とても乙一らしい作品かと。

  • はじめ

せつなさ炸裂!うん、私みたいな単純な思考回路には、ノせられてるなと思いつつ、やっぱ好きだ、コレ。世の中には「人が泣くテンプレート」みたいのがあって、オトナ帝国とかさ、あーあ、まんまと引っかかっちゃってー、とか思うわけですよ。そういうのくすぐってくるわけだよ乙一は!………そこを悔しがりながらキュンキュンしちゃうわけですよ。せつなさとかさ、炸裂するもんじゃないでしょ、普通。まったくもう乙一は!誉めてるよ。全然内容レビューしてないね。

  • BLUE

文章上手いなあーとひたすら感心して読んでました。ラストがどうなったのかあんまり覚えてない。

  • 平面いぬ。

ポジティブで明るい話です。……だと思う、たぶん。