九十九十九 舞城王太郎

九十九十九 (講談社文庫)

「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。“世紀の傑作”はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ」。

ＪＤＣトリビュート舞城判。今回文庫になったので読んでみました。分厚ッ！
ＪＤＣ（日本探偵倶楽部）一班所属の探偵神、九十九十九が主役。
…………………。レビューしにくいッ！見ろとしか言えない。舞城さんの本は全部そうだけど。なんかもう、ちんぷんかんぷん。舞城さんらしい。ツクモがこじつけ推理するところは勿論話半分で読み飛ばしました。あんなのきっちり読めないって。
実名がバリバリ出てくる。清涼院流水は勿論、いきなり太田克志追悼になってて吹いたし、佐藤友哉とか他にもいろいろ。流水さんが犯人にされたり殺されたり、清涼院流水が清涼in流水なのは自分で言っていたからいいとして、流星in推量？とかこじつけにも程がある。
あー、コズミックとかカーニバルとか読んでてよかったーと思ったのは初めてだよ。読んでなくても楽しめますが、読んでるとちょっと笑える。
うん、おもしろかった。舞城さんにしてはちょっと、「愛」が足りない気もしたけど、話が荒唐無稽すぎて「愛」が見えなかっただけかもしれないけど。
一話　二話　三話　五話　四話　…　と展開します。
不思議な話を読みたい懐が広い人にオススメ。