銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 高里椎奈

銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)


ひっそりと佇む「深山木薬店」を経営するのは三人の青年。しかし、三人とも実は妖怪であった。どんな薬でも調合するが、特別な客には探偵稼業も厭わない。今回の依頼は、立ち退きの交渉がうまくいかない不動産会社の営業担当者。何とかしてくれと願い、悪魔と契約をしてしまったという。悪魔の契約は破棄できるのか?しかしこの依頼は不可解な事件へと発展していく。

コミケの際に戯言近辺に出没する「薬屋探偵」がどういうものなのか、とりあえず1巻だけでも読んでみましょう(話題についていくために)。ということで読んでみました。第11回メフィスト賞
ウワーオ、これは、戯言以上?にライトノベル。特に文庫版の表紙は角川ルビー文庫ホワイトハートかコバルトの棚に入ってないのが不思議なほど。メフィスト賞って、懐深いなあ。
妖怪(妖精?)の美少年3人が探偵してる話。我侭所長か、ジゴロお兄さんか、ショタか、さあ選べ。てなかんじ。別にライトノベルっぽいのが悪いとは言わない。でも、もうちょっとミステリ色を濃くしてほしいかな。一作目なら。戯言を推してる以上、あんまその点に関しては強く言えないんだけども…ごにょごにょ。雪の妖精事件の真相は良かった。ただの銀河鉄道贔屓なだけかもしれないが。
あと、滅茶苦茶個人的なことを言うと、「アキ」「妖怪」「探偵」が私のオリジナルとかぶる。かなりショッキング。